
| 構成振付 | 長野 与里子 |
| 照明 | 河合 浩(小川舞台照明研究所) |
| 美術コスチューム | 伊藤 佐智子(株式会社 ブリュッケ) |
| 舞台監督 | 上原 雄志 |
| 音響 | 貫井 政仁(有限会社 エヌワン) |
| 舞台写真 | 鹿摩 隆司 |
| ゲスト | 千葉 勝男・平野 玲(東京バレエ団) |
上記スタッフ陣が舞台で心配なく踊れるようしっかりサポートしてくれます。
河合 浩氏の暖かい照明の力に合わせて、コマーシャル・舞台・映画で才能を発揮し続けている伊藤 佐智子氏のデザイン、コーディネイトする衣装は、第1回目から研究生を美しく見せ、作品に常に新鮮な風を送ってくれています。
この度の発表会のバレエ使用曲を見て、いささか驚いてしまった。プーランク、ブルッフ、ビゼー、サティ「ジムノペディ」、バッハ「シャコンヌ」。私にとっては長年夢に描いたバレエ・パラダイスの曲集だったからである。
恐らく、音楽コンサートとしても、これだけ魅力のある優美なアルバムは滅多にないと思う。私如きマニアックは、バッハの「シャコンヌ」と聴いただけでも、この一曲のためにバレエを見にいくに違いない。音楽と一体化したバランシンのものを見た時の感動が忘れられないからだ。
今回の発表会のすべての作品が、偶然かもしれないが、このような稀に見る「名曲」で出来上がっているから驚くのだ。
これは当然、バレエ研究所の主宰者、長野与里子の「感覚」、主張の結果と見るべきだろう。考えてみても、全国で何千とあるバレエ研究所で、これほど「豪華」なプログラムを組める所は他に知らない。それほど長野与里子バレエ研究所はユニークなのである。
やはり、長野さんの長年の誠実なバレエ研究の結実がこのような偶然の僥倖を生み出したものであろう。発表会のご成功を切に祈るものである。
第24回発表会 パンフレットより抜粋
前田 允(まえだ ただし)
1931年千葉県生まれ
東北大学仏文科卒
俳優座演劇研究所、ナンシー国際演劇大学センター修了
元日本大学教授
訳書に『モーリス・ベジャール自伝』『アントニオ・ガデス』などバレエ関係多数
髪をシニョンに結い、バックを肩から下げて足早に歩く少女たちに時折、町で出会うことがある。そのスッと伸びた背筋美しい首のライン、軽やかな物腰はバレエを習っている証だ。薫風が頬をなぜていくような清々しさを残して、彼女たちは通り過ぎていく。こんななにげない出会いのなかにも、バレエのもっている魅力を改めて知らされ、厚底ブーツで膝を曲げて歩く少女たちが気の毒に思えるこの頃である。
欧米やロシア、中国ではプロを育成するためのバレエ教育は盛んだが、情操教育の一環として一般の子女のために行うという点では、日本のほうが先をいっている感がある。もちろんそこに至るには、バレエ界先達の方々の愛情と尽力、父兄の方々の理解があってのことはいうまでもない。
舞踊史は別として、テキストのないバレエ教育の場では、身体を使った表現は、身体でしか教えられない。だから教師自身がそれまで受けてきた教育や舞台経験が重視されるのである。自らの経験を次代の若者に継承していく。これがたやすいことでないのは想像がつく。長野与里子バレエ研究所は、バレエという伝統芸術を教え継いでいきながら、バレエのもう一方の大切な要素である創造性を目指してきた。それは発表会の今までの作品を良く見ればわかることである。
そして今年もその季節がやってきた。3部構成の舞台は、ブラームス、モーツアルト、フォーレからピンク・フロイドまでの幅広い楽曲に長野さんが構成・振付をした作品群と千葉勝男氏による「レ・シルフィード」が配されている。衣装には第一級のデザイナー伊藤佐智子氏、照明には第一人者の河合浩氏が協力するなどいつもながら豪華な内容である。20周年を迎える今年の記念的舞台。バレエのエッセンスが一杯詰まった、おしゃれで上品な作品の数々を楽しみたい。
第20回発表会 パンフレットより抜粋